平 和
鶴 彬(つるあきら)
 こころの軌跡


監督 神山征二郎

 昭和初期、日本が中国への侵略戦争に突入していく暗黒の時代に、「川柳」の革新と芸術的向上を目指し、その「川柳」を武器に、反戦・反権力を貫いた一人の若者がいた。
 1937年、治安維持法違反で逮捕され、拘留所で赤痢にかかり、29才で亡くなるまでの短い間に1000をこえる句と90余の評論、自由詩などを残した。
 今年はその鶴彬、本名 喜多一二(きたかつじ)の生誕100年にあたり、鶴の作品と、生き様を通して平和へのメッセージを届けたいという思いで製作されたドュメンタリードラマです。
 
  ドキュメンタリー映画 90分
ラストゲーム
 最後の早慶戦  

監督 神山征二郎
出演 渡辺 大・柄本 佑
    柄本 明・石坂浩二

 青い空の下、グラウンドで無心に白球を追いかける若者たち。
 1943年、太平洋戦争下、「野球は敵国アメリカのスポーツだ」と六大学野球部が廃止、さらに学生にたいする徴兵の猶予が停止、彼らはバットを捨て、戦場へ狩り出されようとしていた。
 そんな時、慶応義塾塾長の小泉信三が早稲田大学野球部顧問の飛田穂洲に「早慶戦」を申し込む…。

 劇映画 96分
夕凪の街
  桜の国


監督 佐々部 清
出演 田中麗奈・麻生久美子・堺 正章

 この映画は平成16年文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞のこうの史代の同名漫画の映画化作品で、過去と現在の時代を背景に二人の女性を主人公に描き、平和の尊さ。生きることの喜びをうたいあげる感動の人間ドラマ。
 物語のひとつは原爆投下から13年後の広島。いつ原爆症が発病するかもしれない恐怖を抱えながら生きる女性・平野皆実が同僚の男性から愛を告白され、幸せの一方で被爆した心の傷が再び痛み出していく『夕凪の街』。
 もうひとつの時代は現代。皆実の弟・旭が家族に内緒で東京から広島へと向かい、娘の石川七波があとをつけていくうちに、自分の家族のルーツを見つめなおしていく『桜の国』。
 
  劇映画 118分
火垂るの墓

監督 日向寺太郎
出演 吉武怜朗・畠山彩奈・松阪慶子・松田聖子

 戦争文学の名作として88年に高畑勲監督によるアニメ映画にもなった野坂昭如原作を実写映画化。
 1945年、神戸。空襲で病身の母を亡くし、父は出征したまま連絡が途絶え、清太は妹・節子とともに親戚のところに身を寄せる。だが、おばさんの冷たい仕打ちに耐えられず、清太は節子を連れ、その家を出て防空壕の中で二人だけの生活を始める。
 戦況の悪化とともに、やせ細っていく節子。
敗戦の日を迎え、ホタルのように短く儚い兄妹の命は…。
 
  劇映画 100分
ヒロシマ
 ナガサキ


監督 スティーブン・オカザキ

 英訳の「はだしのゲン」を読み、広島・長崎の原爆投下に関心をもった日系3世のスティーブン・オカザキが監督。
 広島、長崎の原爆投下から60年余を経た今、日本でも記憶が薄れつつあるが、アメリカをはじめ世界の多くの人々はいまだその被害の実態を知らず、被爆者の現実についてはほとんど知られていない。監督は、被爆者が高齢化していくなか、せきたてられるように日本を訪れ、実に500人以上の被爆者に会い、取材を重ねた。そのなかから、14人の被爆者の証言と、実際の被爆に関与した4人のアメリカ人の証言を軸に、ヒロシマ・ナガサキの真実を包括的に描いた。
 
 ドキュメンタリー映画 86分
日本の青空 

監督 大澤 豊
出演 高橋和也・藤谷美紀

 この映画は戦後、連合国総司令部(GHQ)の憲法草案づくりの“手本”をつくった民間知識人の集まり憲法研究会の中心だった憲法学者、鈴木安蔵(1904〜1983)氏の日記を手掛りに憲法誕生をめぐるドラマを描き、平和憲法の尊さを訴え作品です。

 
 劇映画 123分
陸に上がった軍艦

監督 山本保博
出演 蟹江一平・滝藤賢一
原作・脚本・証言 新藤兼人

 1944年春、召集令状を受けて、32歳で広島県の呉海兵団に二等水兵として入隊した新藤兼人は、六月に宝塚海軍航空隊に配属、翌年上等水兵で敗戦を迎えた。
 映画は、当事の様子を克明に語る証言者として新藤をカメラが追うドキュメンタリー部分と、彼の実体験を表現した再現ドラマで構成。
 弱兵目線で軍隊という組織の不条理さを描く。 
 
 劇映画 95分

  
ひめゆり 

監督 柴田昌平

 太平洋戦争末期、沖縄では住民を巻き込んだ地上戦が展開されました。15歳から19歳の女学生たちも戦場動員され、献身的な看護活動の末、多くが亡くなりました。「ひめりり学徒隊」です。あまりにむごい体験をへて生きのびた生徒たちの多くは、戦後長く沈黙を保っていました。
 この映画は、13年の時をかけ、生存した22人の言葉を丹念に紡いだ作品です。
 
 ドキュメンタリー映画 130分
NAGASAKI 
     1945
  アンゼラスの鐘


監督 有原誠治

 60年前の長崎。被爆地に近い浦上第一病院(現・聖フランシスコ病院)で自らも被爆しながらも医療活動を続けた医師・秋月辰一郎を主人公に、かろうじて生き延びた人々と共に試練に耐え、医学の限界と人間の無力さを感じながらも医療活動に従事した姿を、「長崎原爆記」「死の同心円」(秋月辰一郎著) 「夏雲の丘−病窓の被爆医師−」(山下昭子著)を参考文献に現在の視点も交えて描く。

 長編アニメーション映画 80分
父と暮せば 

監督 黒木和雄
出演 宮沢りえ・原田芳雄
原作 井上ひさし

 「TOMORROW/明日」「美しい夏キリシマ」と続く黒木和雄監督の戦争レクイエム3作目。
 広島の原爆投下から3年、生き残った後ろめたさから幸せになることを拒否し、苦悩の日々を送る主人公・美津江。突然、幽霊となって現れた父・竹造に励まされ、悲しみを乗り越え、未来に目を向けるまでの4日間の物語。
 
 劇映画 100分
えつちゃんのせんそう
監督 有原誠治
原作 岸川悦子

 児童文学者・岸川悦子さん自身が体験した、満州の都市ハルピンからの引き揚げをもとに描かれた原作の映画化。
 その当時の日本は、国策により満州へ多くの市民を送り出していました。義勇軍と呼ばれた少年達や農業開拓団とその家族、一般の市民です。その時代の中で、主人公「えっちゃん」の幼い目を通して見た戦争と、その苦難を乗り越えて生きていく姿が平和と尊さと生きる勇気を問いかけます。

 長編アニメーション映画 80分
あした元気になーれ!

監督 竹内啓雄
原作 海老名香葉子

 作家・エッセイストとして活躍中の海老名香葉子さんの少女時代の体験を綴った「半分のさつまいも」をもとに映画化。
 今年で60周年になる東京大空襲を描いた「うしろ正面だあれ」の続編。
 空襲で家族をうしなったかよ子。世話になっている伯母の手伝いをしながら、残された兄・喜三郎の行方を探し続けていました。しかし、思い出の詰まった生家の跡地が売り渡されると聞いて、たまらず家を飛び出します。翌日、ついに浅草で兄と再会を果たしますが‥‥。

 長編アニメーション映画 90分
マヤの一生
監督 神山征二郎
原作 椋鳩十

 原作は「大造じいさんとガン」「月の輪グマ」「片耳の大鹿」などの作品で知られる、児童文学者椋鳩十氏の作品の映画化です。
 太平洋戦争下での動物たちとある家族の心あたたまる交流を描きながら、戦争という狂気がかけがえのない小さな命をも奪うという悲しい事実をつたえます。しかし同時に飼い犬マヤと少年次郎との絶ち難い愛情と絆をとおして、愛と平和、そして生命の大切さをあらためて私たちに語りかけます。
  長編アニメーション映画 75分
チョムスキー9.11
監督 ジャン・ユンカーマン

 アメリカの外交政策を静かに批判し続ける知識人ノーム・チョムスキー。
 昨年の同時多発テロから1年、今もっとも求められている言葉を、21世紀の知の巨人が誰よりも明解に語る。

 長編ドキュメンタリー映画
 74分/字幕版

軍隊をすてた国

監督 山本洋子

 中米に位置し、人口380万人が暮らす国コスタリカ。1949年、憲法により軍隊を廃止。以来、半世紀。そこにはどんな社会があるのだろうか。人々は何を考えて暮らしているのだろうか‥‥。コスタリカの「今」をとらえたドキュメンタリー映画。平和、民主主義等々新しいかたちで問題提起をしている作品です。
長編ドキュメンタリー映画 85分/一部字幕
美しい夏キリシマ
監督 黒木和雄
出演 柄本佑・小田エリカ

 1945年、夏。敗戦間近な南九州の片田舎を舞台に、15歳の少年と、彼を取り巻く人々の“戦争という日常”を描く。
 ある者は自暴自棄になり、ある者は自分の殻に閉じこもり、またある者は欲望をむき出しにして、しかし誰もが必死で生きていた。そんな混乱の空気の中、少年は純粋さゆうに自分を見失っていく−。
 監督の少年時代の記憶をよみがえらせた自伝的作品。

 劇映画 118分
ホタル
監督 降旗康男
出演 高倉健・田中裕子

 鹿児島の南の果てに、互いに癒しきれない過去を背負いながら静かに生きる一組の男と女がいた‥。激動の「昭和」が終わり「平成」の世が始まった今だからこそ語りつぎたい“想い”がある。映画「鉄道員(ぽっぽや)」の高倉健とそのスタッフが贈る感動巨編。

  劇映画 114分/一部字幕
チンパオ
監督 中田新一
出演 田村高廣・岩崎ひろみ

 1945年、日中戦争末期の戦場。日常茶飯事だった日本軍による食料調達と称した中国農民からの食料略奪。その中で、牛を略奪した鬼軍曹と、その牛を大事にしていた中国少年チンパオ、少年に同情する学徒兵の物語を現代の年老いた学徒兵の目で描く。
劇映画 95分/一部字幕
ぞう列車がやってきた
原作 加藤盟   原作 小出隆司

 50年前の太平洋戦争のさなか、多くの動物たちが殺されました。そんな中、名古屋の東山動物園に唯一生き残った2頭のぞうとそれを守りぬいた人々の物語。
長編アニメーション映画 80分
うしろの正面だあれ
原作 有原誠治   原作 海老名香葉子
 落語家・故林家三平師匠の夫人でテレビでもおなじみの海老名香葉子さんの少女時代の体験を書いた児童文学の映画化。東京の下町に住むかよ子は、親兄弟の暖かな愛情に包まれ、明るく育っていきますが、やがて始まった太平洋戦争によって家族を失ってしまいます。長編アニメーション映画 90分
対馬丸

 昭和19年8月22日、沖縄の学童疎開船・対馬丸は米潜水艦の攻撃を受け沈没。一瞬にして789名の学童が波間に消えた悲劇的事件を描いたドキュメナタリーアニメーション映画。最後の遭難学童名簿のクレジットは平和と命の尊さを訴える。
長編アニメーション映画 75分
ライフ・イズ・ビューティフル
監督 ロベルト・ベニーニ
出演 ロベルト・ベニーニ/ニコレッタ・ブラスキ
 幸せに暮らすユダヤ人家族を襲ったナチスによる強制収容所への連行。ガス室行きを恐れる息子に父親はやさしく語りかける。「これはただのゲームなんだよ」−。ユーモアあふれるタッチで戦争の愚かしさを伝える秀作。
劇映画 117分/字幕版
クロがいた夏 映画「はだしのゲン」の原作者・中沢啓治さんが、被爆当時飼っていた猫の「クロ」との思い出をもとに、戦争末期の広島で少女と拾った子猫との心の交流を描く。原爆の残酷さをそのままリアルに描くのではなく、子どもと動物の交流から訴えます。 アニメ映画
80分
はだしのゲン 中沢啓治原作。昭和20年、太平洋戦争末期から原爆投下、そして敗戦後の広島を舞台に、主人公・ゲンが、様々な困難にもめげずにたくましく生き抜く姿を感動的に伝える。被爆の実相とゲンのバイタリティをアニメならではの表現力で訴える秀作。 アニメ映画
80分
はだしのゲン2 戦後激動編。昭和22年、広島の焼け跡の中、ゲンと母と弟代わりの隆太はたくましく生きていた。しかし、母の体は徐々に放射能に蝕まれていた‥‥。敗戦後3年の広島を舞台に放射能の恐ろしさ、被爆者差別など、ゲンをとおして核の問題を訴える。 アニメ映画
85分
象のいない動物園 「かわいそうな象のはなし」をアニメーション映画化。戦争で孤児になったヒデは、昔、両親といった動物園の象を見せに妹のミヨ子を連れて行きました。そこで出会った象係りのおじさんが、悲しそうに話してくれたのは‥‥。 アニメ映画
80分
黒い雨 被爆した人々の住む小さな村を舞台に、日常生活をとおして戦争を見つめる、井伏鱒二の同名小説の映画化。原爆が人々に与えた破滅的な恐ろしさを世界の人々に伝え、高い評価を受けた作品。被爆した人々への差別も描いた、人権映画としてもとらえることのできる作品。 劇映画
123分
かんからさんしん 映画「対馬丸」に続く沖縄からの平和のメッセージ。太平洋戦争末期、沖縄・津堅島を舞台に、米軍によって洞窟に追い詰められた人々が軍の命令に従って自決しようとした時、聞こえてきた島歌に心を揺り動かされ投降するまでを描く「生への軌跡」の物語。 アニメ映画
78分
千羽づる 広島の平和公園にある「原爆の子の像」。そのモデルがこの映画の主人公・佐々木禎子さん。禎子さんは二歳のとき、被爆し、十年後の小学校卒業間近に白血病に犯され、「鶴を千羽折れば病気がなおる」と鶴を折り続け、この世を去りました。 劇映画
96分
白旗の少女 琉子 昭和20年6月25日、激戦の続く南の島・沖縄で、一人の少女が白旗をかかげて米軍に近づいていった。この実話をもとに作られたこの映画は、少女の目をとおして沖縄戦の実態、軍隊の本質を鋭く告発している。 アニメ映画
65分
ライヤンツーリーのうた 太平洋戦争のさ中、強制連行によって北海道の炭鉱に送り込まれ、炭鉱脱走後、終戦も知らずに13年間、道内の山野を逃亡し続けた一人の中国農民の実話をもとに映画化。両親を戦争で亡くし、心に傷を負いただひとり中国から北海道の親戚の元に引き揚げてきた日本の少女と逃亡しつづける中国青年の魂の交流の物語 アニメ映画
90分
お星さまのレール この映画は、朝鮮で生まれ、5才の時に戦争を体験した女優の小林千登勢さんの同名児童小説の映画化。素直なチコちゃんという少女の目をとおして永遠に忘れてはならない平和の大切さをしみじみと訴えます。そして、かつて日本の朝鮮支配についての理解を深める入口になればと願っています。 アニメ映画
75分

料金等につきましてはお問い合わせ下さい。電話059-228-1810
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