平 和
この世界の
  片隅に


監督 片渕須直
原作 こうの史代

  第2次大戦下の広島・呉を舞台に、大切なものを失いながらも前を向いて生きていく女性すずの日常を描いた、こうの史代の同名漫画をアニメ映画化した人間ドラマ。
 1944(昭和19)年2月、18歳のすずは生まれ故郷の広島市江波を離れ、日本一の軍港のある街・呉に嫁いできた。新しい家族には、夫・習作、そして習作の両親や義姉、姪・晴美。戦争が進み様々な物が不足していく中、すずは工夫をこらして食卓をにぎわせ、衣服を作り直し、時には好きな絵を描き、毎日のくらしを積み重ねていく。
 1945(昭和20)年3月。呉は、空を埋め尽くすほどの艦載機による空襲にさらされ、すずが大切にしていたものが失われていく。それでも毎日は続く。
 そして、昭和20年の夏がやってくる―。

 アニメーション映画 126分
奇跡の教室
受け継ぐ者たちへ

監督 マリー・カスティーユ・
      マンシオン・シャール
出演 マリアンヌ・アスカリッド
    アハメッド・ドゥラメ
    ノエミ・メルラン他

 パリ郊外の高校で本当に起 こった奇跡のストーリー。
 貧困層が暮らすパリ郊外の高校の新学期。様々な人種の生徒たちが集められた落ちこぼれクラスに、厳格な歴史教師アンヌ・ゲゲンが赴任してくる。情熱的な彼女は、歴史の裏に隠された真実、立場による物事の見え方の違い、学ぶことの楽しさについて教えようとする。だが生徒達は相変わらず問題ばかり起こしていた。
 ある日、アンヌ先生は、生徒たちを全国歴史コンクールに参加するように促すが、 「アウシュヴィッツ」という難しいテーマに彼らは反発する。最初は乗り気でなかった生徒たちも凄惨な事実にふれて、戸惑い、あきれ、怒りながら、取り組む姿勢を変えていく―。

 劇映画 105分・フランス映画
母と暮せは゛

監督 山田洋次
出演 吉永小百合・二宮和也
    黒木華・浅田忠信

 小説家・劇作家の井上ひさしが、広島を舞台にした自身の戯曲「父と暮せば」と対になる作品として実現を願いながらもかなわなかった物語を、日本映画界を代表する名匠・山田洋次監督が映画化。
 1948年8月9日、長崎で助産婦をして暮らす伸子の前に、3年前に原爆で死んだ息子・浩二が幽霊となって現れる。その日から、浩二は時々現れて、2人はたくさんの話をするが、一番の関心は浩二の恋人・町子のことだった。そんなふたりの時間は、奇妙だったけれど、喜びに満ちていた。その幸せは永遠に続くと思われたが……。
 
 劇映画 130分
サクラ花
 桜花最後の特攻

監督 松村克弥
出演 大和田健介・林家三平
   緒形直人・橋本一郎

 第2次世界大戦末期に生み出された、プロペラも車輪もなく敵艦に突撃するだけの小型特攻機「桜花(おうか)」を題材にした戦争ドラマ。
 桜花特攻隊から奇跡的に生還した男性の証言や、戦時中につづられた手紙、生還者の手記などをもとに、これまであまり語られることのなかった真実をリアルに描き出す。 終戦直前の昭和20年6月22日、茨城県の神之池基地から激戦地・沖縄へ向け、小型特攻機・桜花を搭載した大型爆撃機が飛び立つ。尾崎ら8人の乗員たちは、敵機からの猛攻で1人また1人と命を落としながらも、機長・穂積の機転や団結力でどうにか沖縄へとたどり着く。そして17歳の少年・沖田が桜花での出撃を命じられるが……。

 劇映画 87分
放射線を浴びた
 X年後2


監督 伊東英朗

  終戦直後の1946年。太平洋上で、アメリカによる核実験が始まった。しかし多くの日本の漁船が、その後100回を超える実験期間中も、近海でいつも通り操業を続けていた。闇に葬られたビキニ水爆実験の真相に迫る前作『放射線を浴びたX年後』から3年。
 高知県室戸市ほか各地での継続取材は、新たな展開を迎えていた。前作を見た漁船員遺族が立ち上がり、調査を開始。また、南海放送が行なった土壌調査で、海だけではなく日本列島にまで汚染が及んでいたことが明らかになる。

 ドキュメンタリー映画 86分
アオギリにたくして

原作・脚本・監督 中村柊斗
出演 菅井玲・塩出純子・原日出子

 広島平和記念公園にある被爆したアオギリの木の下で子どもたちに被爆体験を語り続け、東日本大震災後の2011年7月12日に亡くなった沼田鈴子さんの半生を映画化。
 原爆で片脚を失い、婚約者にも戦死されてしまった女性が、絶望のどん底から這い上がり、平和の語り部として生きる決意を抱いていく姿を描いた人間ドラマ。
 広島で被爆したアオギリの苗を植樹する活動を広めた田中節子という女性に興味を抱いた雑誌ライターの片桐千草は、取材中に知り合った節子の妹から節子がつづった日記を預かるが、そこには原爆で脚を失った女性の苦しみが克明に記録されていた…。

 劇映画 120分

望郷の鐘

監督 山田火砂子
出演 内藤剛志・渡辺梓・山口馬木也

 和田登の著書『望郷の鐘』の映画化。シベリアでの強制労働から奇跡的に帰国し、その後中国残留孤児の帰国救済運動に尽力した住職・山本慈昭の半生を描く人間ドラマ。
 終戦の3ヶ月前、1945年5月。長野県下伊那郡会地村にある長岳寺の住職で国民学校の先生も兼任する山本慈昭は、村長から説得され、1年間だけという約束で家族・教え子たちを引率して満州へと渡る。しかし、その3カ月後にソ連軍が侵攻を開始し、逃げ惑うなか、ソ連軍に捕まり慈昭たち男性のみがシベリアへ連行されてしまう。約1年半の過酷な強制労働を経て奇跡的に帰国できた慈昭は故郷へと戻るが、妻と子どもたちは既に亡くなっていた。10数年後、中国残留孤児からの手紙をきっかけに多くの日本人孤児が中国にいることを知った慈昭は、彼らを日本に帰国させるべく奔走する。

 劇映画 102分
ガラスのうさぎ

監督 四分一節子
原作 高木敏子

 この作品は、12歳の少女・敏子が東京大空襲の体験を通して、戦争の本当の悲惨さや恐ろしさを知り、そして、その後の混乱と厳しい生活を生き抜きながら、平和への願いを渇望する感動の作品です。
 原作は、出版以来ロングセラーを続け、今日まで210万部を越えるベストセラーとして人々の間で読み継がれている名作です。また、海外でも高い評価を受け、多数の国で翻訳出版さています。
 太平洋戦争末期、東京下町に住む少女・敏子は敗戦色が濃く物資が欠乏した厳しい世の中で、家族とともに一生懸命生きていました。しかし、昭和20年3月10日の東京大空襲で、敏子は母と二人の妹を失ってしまいます。焼け跡から、空襲の猛火で形の変わったガラスのうさぎを掘り出した敏子は、戦争の恐ろしさを目の当たりにします。更に疎開の途中、駅で米軍機の機銃掃射を受け、父までも亡くなってしまいました。たったひとりになった敏子は、絶望の果てに死を見つめ深夜の海辺をさまよいますが、「私が死んだら、お父さん、お母さん、妹たちのお墓参りは誰がするの。私は生きなければ…」と孤独と悲しみの中で、心を奮い立たせるのでした……。

 アニメーション映画 84分
ひまわり

監督 及川善弘

出演 長塚京三/須賀健太
    能年玲奈/福田沙紀

 1959年6月30日、突然米軍のジェット戦闘機が、石川市(現うるま市)の住宅街へ墜落し、隣接する宮森小学校に炎上しながら激突し、住民6名、学童11名の尊い命が奪われ重軽傷者210名という大惨事になった。「石川・宮森ジェット機墜落事故」である。さらい200年8月13日、米軍大型輸送ヘリが沖縄国際大学に墜落、幸い民間人に負傷者は出なかったが、これもあわや大事故となるところで「沖縄国際大学米軍ヘリ墜落事件」として記憶に新しい。実際に起きたこの二つの米軍機墜落事件をモチーフに、オスプレイ配備で揺れる今の沖縄・日本に平和とは何かを問いかける問題作。。

 戦闘機の爆音による騒音被害、米兵による乱暴狼藉、そして墜落事故と、全国の7割もの米軍基地を抱える沖縄では、これらのことは日常と隣り合わせに存在しています。ですが、基地のこととなると、沖縄と本土との温度差が大きいとよく言われます。私たちは、この映画の上映を通して、その温度差を少しでも埋めることができればと、そして、未来の平和な世界を作っていくきっかけになることを願っています。

 劇映画 110分
放射線を浴びた
 X年後


監督 伊東英朗

 1954年アメリカが行ったビキニ水爆実験。当時、多くの日本の漁船が同じ海で操業していた。にもかかわらず、第五福龍丸以外の「被ばく」は、人々の記憶、そして歴史からも消し去られていた。闇に葬られようとしていたその重大事件に光をあてたのは、高知県の港町で地道な調査を続けた教師や高校生たちだった。その足跡を丹念にたどったあるローカル局のTVマンの8年にわたる長期取材のなかで、次々に明らかになってく船員たちの衝撃的なその後…。そして、ついにたどり着いた、“機密文書”…そこには、日本にも及んだ深刻な汚染の記録があった−。
 愛媛県(松山市)地方ローカル局南海放送では、高知県を拠点に調査活動を行ってきた高校教師と生徒たちが掘り起こした問題【1954年マーシャル諸島で行われた水爆実験による日本人や日本国内にも甚大な被害を与えていた】に、その後、新たな検証を加え、TV番組を多数制作しました。このたびはそれを再構成し、映画として完成。2012/9/15に東京等で劇場公開しました。映画では、多くの新事実が浮き彫りにされ、3.11後のいま、私たちのX年後を思い起こさせると、話題が話題を呼び、各地での上映が広がっています。
平和の問題さらには原発問題にも別の切り口から迫る作品ではないかと思っております。

 ドキュメンタリー映画 83分
標的の村

監督・ナレーション 三上智恵

 村を囲むように作られるヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)建設や新型輸送機オスプレイ配備に反対する沖縄県東村高江の住民たちの姿を記録したドキュメンタリー。
 2012年9月29日、オスプレイが配備される前夜に普天間基地ゲート前に座り込み、22時間にわたって基地を完全に封鎖した人々。そして、強制排除に乗り出した警察と衝突する様子を、反対運動を続ける住民たちに寄り添いながら記録していく。この全国ニュースからほぼ黙殺された出来事を地元・琉球朝日放送が映画として制作、復帰後40年経ってもなお切りひろげられる沖縄の傷。
 今、スクリーンに叩きつける、伝えきれない沖縄の姿。

 ドキュメンタリー映画 91分
黒い雨

監督 今村昌平
原作 井伏鱒二
出演 田中好子・北村和夫
    市原悦子・小沢昭一

 昭和20年8月6日午前8時14分30秒、広島。全てを焼く尽くした一瞬の閃光。青空をおおいつくすキノコ雲。黒雲から垂れる大粒の黒い雨。
 あの日から5年、あの日、黒い雨を浴びた矢須子(田中好子)の人生は、黒い雨に弄ばれるように狂わされていく。次々と破談になる縁談。一人、一人、また一人と亡くなっていく周囲の人々。ついに矢須子の身にも原爆症の兆しが表れて…。
 被爆した人々の住む小さな村を舞台に、日常生活をとおして戦争を見つめる、井伏鱒二の同名小説の映画化。原爆が人々に与えた破滅的な恐ろしさを世界の人々に伝え、高い評価を受けた作品。被爆した人々への差別も描いた、人権映画としてもとらえることのできる作品。
 1989年作品。モノクロ映画。

 劇映画 123分
夏の祈り

監督 坂口香津美
語 り 寺島しのぶ

 映画の舞台となる「恵の丘長崎原爆ホーム」は被爆高齢者のための日本最大規模の特別養護老人ホーム。そこでは訪れる小中高生に被爆の体験を語り継ぐという目的で、年に数度だけ被爆体験を題材にした劇を上演している。
 これまでは、その様子が撮影されたことがなった。今回、撮影が許可されたのは、入居者も高齢となり、被爆体験を語り継ぐ人も年々亡くなるなか、「今のうちに被爆者の真の姿、声、思いを遺しておきたい」との祈りともいえる切実なる思いからであった。
 原爆によって運命を変えられ、すでに人生の晩年をむかえた高齢被爆者たちの日々の営みを基軸に、半世紀以上にわたり放射能の恐怖や痛みと向き合ってきた被爆者の声や思いを伝える。

 ドキュメンタリー映画 95分
鶴 彬(つるあきら)
 こころの軌跡


監督 神山征二郎

 昭和初期、日本が中国への侵略戦争に突入していく暗黒の時代に、「川柳」の革新と芸術的向上を目指し、その「川柳」を武器に、反戦・反権力を貫いた一人の若者がいた。
 1937年、治安維持法違反で逮捕され、拘留所で赤痢にかかり、29才で亡くなるまでの短い間に1000をこえる句と90余の評論、自由詩などを残した。
 今年はその鶴彬、本名 喜多一二(きたかつじ)の生誕100年にあたり、鶴の作品と、生き様を通して平和へのメッセージを届けたいという思いで製作されたドュメンタリードラマです。
 
  ドキュメンタリー映画 90分
一枚のハガキ

監督 新藤兼人
出演 豊川悦司・大竹しのぶ
    六平直政・柄本明

 戦争末期に徴集された中年兵士100人のうち、94人が戦死し6人が生きて帰ってきた。その生死を分けたのは、上官が彼らの任務先を決めるためにひいた“クジ”だった−。
 モスクワ、ベルリン、モントリオールなど海外の映画祭をはじめ、国内でも日本アカデミー賞、東京国際映画祭など国内外で数々の栄誉に輝く日本最高齢(99歳)の巨匠・新藤兼人。彼が自ら「映画人生最後の作品」と語る本作は、自身が生き残った兵士6人のうちの1人である新藤監督の実体験を元に作られた。人の命が“クジ”に左右され、兵士の死は残された家族のその後の人生をも破滅に導く。そんな戦争の愚かしさを、新藤監督は体験者ならではの目線で、時に激しく、時に笑い飛ばすように描いてみせる。
 
  劇映画 114分
夕凪の街
  桜の国


監督 佐々部 清
出演 田中麗奈・麻生久美子・堺 正章

 この映画は平成16年文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞のこうの史代の同名漫画の映画化作品で、過去と現在の時代を背景に二人の女性を主人公に描き、平和の尊さ。生きることの喜びをうたいあげる感動の人間ドラマ。
 物語のひとつは原爆投下から13年後の広島。いつ原爆症が発病するかもしれない恐怖を抱えながら生きる女性・平野皆実が同僚の男性から愛を告白され、幸せの一方で被爆した心の傷が再び痛み出していく『夕凪の街』。
 もうひとつの時代は現代。皆実の弟・旭が家族に内緒で東京から広島へと向かい、娘の石川七波があとをつけていくうちに、自分の家族のルーツを見つめなおしていく『桜の国』。
 
  劇映画 118分
ラストゲーム
 最後の早慶戦  

監督 神山征二郎
出演 渡辺 大・柄本 佑
    柄本 明・石坂浩二

 青い空の下、グラウンドで無心に白球を追いかける若者たち。
 1943年、太平洋戦争下、「野球は敵国アメリカのスポーツだ」と六大学野球部が廃止、さらに学生にたいする徴兵の猶予が停止、彼らはバットを捨て、戦場へ狩り出されようとしていた。
 そんな時、慶応義塾塾長の小泉信三が早稲田大学野球部顧問の飛田穂洲に「早慶戦」を申し込む…。

 劇映画 96分
ヒロシマ
 ナガサキ


監督 スティーブン・オカザキ

 英訳の「はだしのゲン」を読み、広島・長崎の原爆投下に関心をもった日系3世のスティーブン・オカザキが監督。
 広島、長崎の原爆投下から60年余を経た今、日本でも記憶が薄れつつあるが、アメリカをはじめ世界の多くの人々はいまだその被害の実態を知らず、被爆者の現実についてはほとんど知られていない。監督は、被爆者が高齢化していくなか、せきたてられるように日本を訪れ、実に500人以上の被爆者に会い、取材を重ねた。そのなかから、14人の被爆者の証言と、実際の被爆に関与した4人のアメリカ人の証言を軸に、ヒロシマ・ナガサキの真実を包括的に描いた。
 
 ドキュメンタリー映画 86分
日本の青空 

監督 大澤 豊
出演 高橋和也・藤谷美紀

 この映画は戦後、連合国総司令部(GHQ)の憲法草案づくりの“手本”をつくった民間知識人の集まり憲法研究会の中心だった憲法学者、鈴木安蔵(1904〜1983)氏の日記を手掛りに憲法誕生をめぐるドラマを描き、平和憲法の尊さを訴え作品です。

 
 劇映画 123分
陸に上がった軍艦

監督 山本保博
出演 蟹江一平・滝藤賢一
原作・脚本・証言 新藤兼人

 1944年春、召集令状を受けて、32歳で広島県の呉海兵団に二等水兵として入隊した新藤兼人は、六月に宝塚海軍航空隊に配属、翌年上等水兵で敗戦を迎えた。
 映画は、当事の様子を克明に語る証言者として新藤をカメラが追うドキュメンタリー部分と、彼の実体験を表現した再現ドラマで構成。
 弱兵目線で軍隊という組織の不条理さを描く。 
 
 劇映画 95分

  
火垂るの墓

監督 日向寺太郎
出演 吉武怜朗・畠山彩奈・松阪慶子・松田聖子

 戦争文学の名作として88年に高畑勲監督によるアニメ映画にもなった野坂昭如原作を実写映画化。
 1945年、神戸。空襲で病身の母を亡くし、父は出征したまま連絡が途絶え、清太は妹・節子とともに親戚のところに身を寄せる。だが、おばさんの冷たい仕打ちに耐えられず、清太は節子を連れ、その家を出て防空壕の中で二人だけの生活を始める。
 戦況の悪化とともに、やせ細っていく節子。
敗戦の日を迎え、ホタルのように短く儚い兄妹の命は…。
 
  劇映画 100分
NAGASAKI 
     1945
  アンゼラスの鐘


監督 有原誠治

 60年前の長崎。被爆地に近い浦上第一病院(現・聖フランシスコ病院)で自らも被爆しながらも医療活動を続けた医師・秋月辰一郎を主人公に、かろうじて生き延びた人々と共に試練に耐え、医学の限界と人間の無力さを感じながらも医療活動に従事した姿を、「長崎原爆記」「死の同心円」(秋月辰一郎著) 「夏雲の丘−病窓の被爆医師−」(山下昭子著)を参考文献に現在の視点も交えて描く。

 長編アニメーション映画 80分
父と暮せば 

監督 黒木和雄
出演 宮沢りえ・原田芳雄
原作 井上ひさし

 「TOMORROW/明日」「美しい夏キリシマ」と続く黒木和雄監督の戦争レクイエム3作目。
 広島の原爆投下から3年、生き残った後ろめたさから幸せになることを拒否し、苦悩の日々を送る主人公・美津江。突然、幽霊となって現れた父・竹造に励まされ、悲しみを乗り越え、未来に目を向けるまでの4日間の物語。
 
 劇映画 100分
えつちゃんのせんそう
監督 有原誠治
原作 岸川悦子

 児童文学者・岸川悦子さん自身が体験した、満州の都市ハルピンからの引き揚げをもとに描かれた原作の映画化。
 その当時の日本は、国策により満州へ多くの市民を送り出していました。義勇軍と呼ばれた少年達や農業開拓団とその家族、一般の市民です。その時代の中で、主人公「えっちゃん」の幼い目を通して見た戦争と、その苦難を乗り越えて生きていく姿が平和と尊さと生きる勇気を問いかけます。

 長編アニメーション映画 80分
ひめゆり 

監督 柴田昌平

 太平洋戦争末期、沖縄では住民を巻き込んだ地上戦が展開されました。15歳から19歳の女学生たちも戦場動員され、献身的な看護活動の末、多くが亡くなりました。「ひめりり学徒隊」です。あまりにむごい体験をへて生きのびた生徒たちの多くは、戦後長く沈黙を保っていました。
 この映画は、13年の時をかけ、生存した22人の言葉を丹念に紡いだ作品です。
 
 ドキュメンタリー映画 130分
マヤの一生
監督 神山征二郎
原作 椋鳩十

 原作は「大造じいさんとガン」「月の輪グマ」「片耳の大鹿」などの作品で知られる、児童文学者椋鳩十氏の作品の映画化です。
 太平洋戦争下での動物たちとある家族の心あたたまる交流を描きながら、戦争という狂気がかけがえのない小さな命をも奪うという悲しい事実をつたえます。しかし同時に飼い犬マヤと少年次郎との絶ち難い愛情と絆をとおして、愛と平和、そして生命の大切さをあらためて私たちに語りかけます。
  長編アニメーション映画 75分
あした元気になーれ!

監督 竹内啓雄
原作 海老名香葉子

 作家・エッセイストとして活躍中の海老名香葉子さんの少女時代の体験を綴った「半分のさつまいも」をもとに映画化。
 今年で60周年になる東京大空襲を描いた「うしろ正面だあれ」の続編。
 空襲で家族をうしなったかよ子。世話になっている伯母の手伝いをしながら、残された兄・喜三郎の行方を探し続けていました。しかし、思い出の詰まった生家の跡地が売り渡されると聞いて、たまらず家を飛び出します。翌日、ついに浅草で兄と再会を果たしますが‥‥。

 長編アニメーション映画 90分

軍隊をすてた国

監督 山本洋子

 中米に位置し、人口380万人が暮らす国コスタリカ。1949年、憲法により軍隊を廃止。以来、半世紀。そこにはどんな社会があるのだろうか。人々は何を考えて暮らしているのだろうか‥‥。コスタリカの「今」をとらえたドキュメンタリー映画。平和、民主主義等々新しいかたちで問題提起をしている作品です。
長編ドキュメンタリー映画 85分/一部字幕
美しい夏キリシマ
監督 黒木和雄
出演 柄本佑・小田エリカ

 1945年、夏。敗戦間近な南九州の片田舎を舞台に、15歳の少年と、彼を取り巻く人々の“戦争という日常”を描く。
 ある者は自暴自棄になり、ある者は自分の殻に閉じこもり、またある者は欲望をむき出しにして、しかし誰もが必死で生きていた。そんな混乱の空気の中、少年は純粋さゆうに自分を見失っていく−。
 監督の少年時代の記憶をよみがえらせた自伝的作品。

 劇映画 118分
ぞう列車がやってきた
原作 加藤盟   原作 小出隆司

 50年前の太平洋戦争のさなか、多くの動物たちが殺されました。そんな中、名古屋の東山動物園に唯一生き残った2頭のぞうとそれを守りぬいた人々の物語。
長編アニメーション映画 80分
うしろの正面だあれ
原作 有原誠治   原作 海老名香葉子
 落語家・故林家三平師匠の夫人でテレビでもおなじみの海老名香葉子さんの少女時代の体験を書いた児童文学の映画化。東京の下町に住むかよ子は、親兄弟の暖かな愛情に包まれ、明るく育っていきますが、やがて始まった太平洋戦争によって家族を失ってしまいます。長編アニメーション映画 90分
対馬丸

 昭和19年8月22日、沖縄の学童疎開船・対馬丸は米潜水艦の攻撃を受け沈没。一瞬にして789名の学童が波間に消えた悲劇的事件を描いたドキュメナタリーアニメーション映画。最後の遭難学童名簿のクレジットは平和と命の尊さを訴える。
長編アニメーション映画 75分
ライフ・イズ・ビューティフル
監督 ロベルト・ベニーニ
出演 ロベルト・ベニーニ/ニコレッタ・ブラスキ
 幸せに暮らすユダヤ人家族を襲ったナチスによる強制収容所への連行。ガス室行きを恐れる息子に父親はやさしく語りかける。「これはただのゲームなんだよ」−。ユーモアあふれるタッチで戦争の愚かしさを伝える秀作。
劇映画 117分/字幕版
クロがいた夏 映画「はだしのゲン」の原作者・中沢啓治さんが、被爆当時飼っていた猫の「クロ」との思い出をもとに、戦争末期の広島で少女と拾った子猫との心の交流を描く。原爆の残酷さをそのままリアルに描くのではなく、子どもと動物の交流から訴えます。 アニメ映画
80分
はだしのゲン 中沢啓治原作。昭和20年、太平洋戦争末期から原爆投下、そして敗戦後の広島を舞台に、主人公・ゲンが、様々な困難にもめげずにたくましく生き抜く姿を感動的に伝える。被爆の実相とゲンのバイタリティをアニメならではの表現力で訴える秀作。 アニメ映画
80分
はだしのゲン2 戦後激動編。昭和22年、広島の焼け跡の中、ゲンと母と弟代わりの隆太はたくましく生きていた。しかし、母の体は徐々に放射能に蝕まれていた‥‥。敗戦後3年の広島を舞台に放射能の恐ろしさ、被爆者差別など、ゲンをとおして核の問題を訴える。 アニメ映画
85分
象のいない動物園 「かわいそうな象のはなし」をアニメーション映画化。戦争で孤児になったヒデは、昔、両親といった動物園の象を見せに妹のミヨ子を連れて行きました。そこで出会った象係りのおじさんが、悲しそうに話してくれたのは‥‥。 アニメ映画
80分
黒い雨 被爆した人々の住む小さな村を舞台に、日常生活をとおして戦争を見つめる、井伏鱒二の同名小説の映画化。原爆が人々に与えた破滅的な恐ろしさを世界の人々に伝え、高い評価を受けた作品。被爆した人々への差別も描いた、人権映画としてもとらえることのできる作品。 劇映画
123分
かんからさんしん 映画「対馬丸」に続く沖縄からの平和のメッセージ。太平洋戦争末期、沖縄・津堅島を舞台に、米軍によって洞窟に追い詰められた人々が軍の命令に従って自決しようとした時、聞こえてきた島歌に心を揺り動かされ投降するまでを描く「生への軌跡」の物語。 アニメ映画
78分
千羽づる 広島の平和公園にある「原爆の子の像」。そのモデルがこの映画の主人公・佐々木禎子さん。禎子さんは二歳のとき、被爆し、十年後の小学校卒業間近に白血病に犯され、「鶴を千羽折れば病気がなおる」と鶴を折り続け、この世を去りました。 劇映画
96分
白旗の少女 琉子 昭和20年6月25日、激戦の続く南の島・沖縄で、一人の少女が白旗をかかげて米軍に近づいていった。この実話をもとに作られたこの映画は、少女の目をとおして沖縄戦の実態、軍隊の本質を鋭く告発している。 アニメ映画
65分
ライヤンツーリーのうた 太平洋戦争のさ中、強制連行によって北海道の炭鉱に送り込まれ、炭鉱脱走後、終戦も知らずに13年間、道内の山野を逃亡し続けた一人の中国農民の実話をもとに映画化。両親を戦争で亡くし、心に傷を負いただひとり中国から北海道の親戚の元に引き揚げてきた日本の少女と逃亡しつづける中国青年の魂の交流の物語 アニメ映画
90分
お星さまのレール この映画は、朝鮮で生まれ、5才の時に戦争を体験した女優の小林千登勢さんの同名児童小説の映画化。素直なチコちゃんという少女の目をとおして永遠に忘れてはならない平和の大切さをしみじみと訴えます。そして、かつて日本の朝鮮支配についての理解を深める入口になればと願っています。 アニメ映画
75分

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